第26回全国技能グランプリの開催について
現在、若者の「ものづくり・技能」離れや団塊世代の大量退職によって熟練技能の継承が危惧されています。「全国技能グランプリ」は、卓越した技能を有する技能士が「日本一」を競い合うだけでなく、その社会的地位の向上と技能尊重の気運醸成を図ろうとする大会です。
この「技能グランプリ」を本県で開催することは、技能士一人ひとりの技能を高め、関連の産業を振興するとともに、我々の生活を支えてきた「ものづくり」の大切さを見つめ直し、優れた熟練技能を称えること、そして時代を担う子どもたちや若者に「ものづくり」への興味を呼び起こし、職業観が形成できるような社会の実現を目指す上で有意義な機会となります。
また、創造的復興への取り組みを重ねてさらなる飛躍を目指す兵庫の姿を全国にアピールし、元気な兵庫をつくるまたとない好機でもあります。
皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
日 程 平成23年3月4~7日(金~月)
開催場所 千葉市民会館
参加者数 選手:約500名、大会役員など:400名
主 催 中央職業能力開発協会、(社)全国技能士会連合会、兵庫県、神戸市
第18回技能グランプリ ガラス施工
競技日:平成11年3月6日~7日(土~日)
会 場:高度職業能力開発促進センター
参加選手数:12名
////// グランプリへの道 /////////
窓やドアをはじめ、建築物に不可欠のガラス。しかしガラスはその繊細な材質上、切断や加工がとても難しい。本職種はその硝子を巧みに加工する技術を用いるものだ。競技では、省エネルギーをアピールするため板がらすを使用した天窓をフレームレスで組み立てる技能と、色ガラスを切断して安全マークを作り、貼り付ける技能を競う。前者では、弾性シーリング材を使用して、安全性を重視した耐震性能の高い取り付け作業を行う。どちらも、寸法精度の高い作業と、美しい仕上がりが要求される課題である。
ガラス板を直線や円形に自在に切断する選手たち。もちろん、長年の鍛錬の末、身に付けられた技である。会場ではそんな高度な技能がぶつかりあっていた。
<ガラス施工>
フロート板ガラス、色ガラスなどの支給材料を使って、用意された架台に施工図に示された作業を行う。競技時間は6時間(打ち切り7時間半)。
競技はまず3面のガラスを使って天窓とフレームレスで組み立てる。このとき、接着は弾性シーリング材を使う。次に合わせガラス、強化ガラスを図面にしたがって切断した安全マークを取り付ける。採点は切断作業の寸法精度、取付作業の作業手順と仕上がり状態および作業時間の総合点数で判断される。
優勝者紹介 | 作品紹介 |
石沢浩二(山形県) |
難しいのは切断だけではない。その後、切断面に面取りや磨きなどの加工を施し、大きな揺れにも耐えられるように、強度を備えた組立てをしなければならない。しかも、ガラスは傷や汚れがつきやすい材質だけに、作業には一瞬の気のゆるみも許されない。
山形県サッシ・ガラス協同組合
<事務所>
山形市あかねヶ丘2-17-7
(山形アルミサッシ工業(株)内)
TEL:023-645-3456
FAX:023-645-3456